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武蔵野公会堂、最後の響き

​「オリジナルの武蔵野公会堂、最後の響き ——半世紀の記憶が息づくモダニズム建築、まもなく改修へ」

 

2025.11.24 (月祝)

13:30開場・14:00開演

武蔵野公会堂にて (入場無料・全席自由)

東京都武蔵野市吉祥寺南町1-6-22

JR線・井の頭線「吉祥寺」駅南口より徒歩2分

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​プログラム:​

  • A.ドヴォルザーク

ピアノ四重奏曲 第1番 ニ長調 Op.23

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  • J.ブラームス

弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 Op.36

 

  • J.S.バッハ=野平一郎

4つのヴィオラのためのシャコンヌ​

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  • G.フォーレ

ピアノ五重奏曲 第1番 ニ短調 Op.89

  • J.ブラームス

弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 Op.111

武蔵野公会堂、最後の響きウラ

“オリジナルの音”を楽しむ、記憶に残るひととき。

 

​​▶︎武蔵野公会堂の建築的価値

1964年竣工、日建設計の林昌二(設計チームチーフ)・山下和正(設計担当)による作品。後に日本建築学会賞作品賞を受賞する実力派の建築家2人が、30歳前後の若き日に手がけた意欲作で、1960年代モダニズム建築の要素を凝縮した秀作として知られています。構造美・機能美・市民性が高次元で融合し、現存する戦後日本建築の貴重な建築です。ホール棟には逆シリンダーシェル構造*、会議棟にはツインコア構造**を用い、「構造そのものが意匠となる」モダニズム建築らしく、空間が私たちに語りかけてきます。


*〈逆シリンダーシェル構造〉のホール棟
ホールは外から見ると、印象的なくぼみ状のシルエットを持ち、武蔵野の雑木林のうねりと融合して吉祥寺のシンボルとなっています。「シリンダー」=円筒、「シェル」=殻、つまり円筒形の曲面を“逆向き”に用いた薄肉の構造形式で、アーチに近い力の流れを持ち、薄いコンクリートで力を効率的に伝えられるので、柱なしで広い空間が実現できます。通常のシリンダーシェルは、天井が外側に膨らむ(∩)形ですが、逆シリンダーシェルでは、曲面が内側に湾曲している(∪)形状です。武蔵野公会堂ではホール内側の湾曲面にスギ板を貼り、音響反射板の役割も果たしています。

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**〈ツインコア構造〉による会議室棟

会議室棟には、2本の塔状のコア構造体によって建物を支えるツインコア形式が採用されています。2~3階部分を持ち上げてピロティ状の開放空間を作り出し、建物全体がゲートのような役割を果たすことで、公会堂にふさわしい、市民に開かれた雰囲気が感じられます。ル・コルビュジエの「近代建築の5原則」にも通じ、建築を街に開くという思想が現れているようです。林昌二はこの形式を好み、ポーラ五反田ビルや中野サンプラザなど、手がけた多くの建物でこれを採用しました。

 

▶︎林昌二(1928-2011):東京工業大学工学部建築学科卒。日本最大の設計事務所である日建設計工務株式会社(現・株式会社日建設計)に入社し、チーフアーキテクトとして活躍。同社副社長や最高顧問などを経て2011年に退任。主要作品に、三愛ドリームセンター(銀座)、パレスサイドビルディング(竹橋)、大阪万博リコー館、日本IBM本社ビル、中野サンプラザ、新宿NSビル、日本興亜馬車道ビル、文京シビックセンターなど。1971年にはポーラ五反田ビルで日本建築学会賞作品賞を受賞。日本建築学会副会長、日本建築家協会会長などの要職も務めた。

 

▶︎山下和正(1937-):東京工業大学工学部建築学科卒、日建設計工務株式会社に入社。この武蔵野公会堂を手がけたのち海外に渡り、シュナイダ・エスレーベン建築事務所、ロンドン市建築局、コーリン・スインジョン・ウィルソン建築事務所で経験を積んだのち、日建設計に復帰。1969年山下和正建築研究所設立。東京造形大学助教授、東京工業大学教授などを務める。主要作品に、南青山のフロム・ファースト・ビル(日本建築学会賞作品賞)、数寄屋橋交番、顔の家など。

最新情報 (2025.6.3)

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エントリー募集中です。

会主催のコンサートのない月でエントリーいただけると事務局が大変助かります。

サロン・コンサートって?

お客さまと距離の近い、アットホームなコンサートです。

  • 全楽章弾けます。

  • 終演後はお客さまを交えての歓談&お楽しみ演奏の時間があります。

  • 弦楽四重奏の会、エイパ会員でなくても出演できます。

開催要

  • 開催曜日:土・日・祝

  • 開催頻度:最大月1回

  • 1回あたりの出演グループ:最大2グループ

  • タイムテーブル:

09:30  1曲目ゲネプロ

11:00  2曲目ゲネプロ
12:30  開場
13:00  開演
14:30  お茶又はおちゃけで反省懇親しつつお客さんも交えて弾きあい会
17:00  完全撤収

  • 会場:アカデミー文京レクリエーションホール、またはスペース167​..他

  • 乗り賃:1曲2,000円/人(エイパ非会員3,000円)

 

(A) 1曲目としてエントリーする場合

  1. サロン・コンサートを開催したい日を、第3希望まで決めてください(任意の土日祝でOK・弦四の会の例会日は避けてください)

  2. 上の「エントリーはこちら」ボタンからエントリーしてください

  3. 事務局で会場の調整ののち、開催日決定の連絡が来ます

  • 本番までは、例会でも練習時間を長めに取るようにしますが、それ以外にもぜひ積極的に集まって練習ください。練習場取りは、弦四の会でも協力いたします。

  • お名前入りで広報活動をさせていただきますので予めご了承ください。

(B) 開催が決まっていて、まだ枠の空いている会にエントリーする場合

  1. ​「エントリーはこちら」ボタンからエントリーしてください。

これまでのサロン・コンサート

多重奏の会〜スペシャルなサロン・コンサート

*チラシ訂正 M.ブルッフ / 弦楽五重奏曲 変ロ長調→変ホ長調

2024.11.4

雑司ヶ谷音楽堂にて

W.A.モーツァルト

弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516

M.ブルッフ

弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op.posth.

リコーダーアンサンブル

​ガストルディ / バレット集より

バード / パヴァーヌとガイヤルド

ヘンデル / 王宮の花火の音楽序曲​

グッドマン / シング・シング・シング

 

H.ヴィラ=ロボス

チェロ八重奏曲《ブラジル風バッハ第1番》

 

M.レーガー

クラリネット五重奏曲 イ長調 Op.146

 

P.I.チャイコフスキー / 弦楽六重奏曲《フィレンツェの思い出》Op.70

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サロン・コンサート

2024.9.1

文京区男女平等センターにて

モーツァルト

弦楽四重奏曲第23番ヘ長調K.590《プロシア王第3番〉

K.Takamatsu, N.Nakayama, M.Miyaoka, O.Chuma

ハイドン

弦楽四重奏曲第77番ハ長調Op.76-3《皇帝》

M.Nakajoh, M.Kutsumi, Y.Kuriyama, Y.Kutsumi

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2023.11.26

東京芸術劇場

ミーティングルーム5にて

ラヴェル

弦楽四重奏曲F-Dur

Y.Hondo, T.Oshio, M.Shin, H.Saito

エセル・スマイス

弦楽四重奏曲e-moll

S.Yamashita, M.Hirai, T.Kubodera, M.Usuda

※ 直前にVcの骨が砕けたため未演

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2023.4.30

文京アカデミー

レクリエーションホールにて

モーツァルト

弦楽四重奏曲第19番C-Dur KV465

S.Komori, M.Kutsumi, A.Yonekura, Y.Kutsumi

メンデルスゾーン

弦楽四重奏曲第2番a-moll Op.13

H.Konagai, Y.Tokunaga, K.Kataoka, S.Kataoka

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2022.12.17

​大瀧サロンにて

モーツァルト

弦楽四重奏曲第22番B-Dur KV589

《プロシア王第2番》

H.Ono, K.Fujise, E.Asao, T.Suenaga

ドビュッシー

弦楽四重奏曲g-moll Op.10

H.Konagai, S.Kato, S.Inoue, A.Miyamoto

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2022.11.27

​大瀧サロンにて

ブラームス

弦楽四重奏曲第3番B-Dur Op.67

K.Kudo, E.Matsushita, K.Ohara, T.Kuwana

<Special thanks to: S.Sawazaki, H.Konagai>

ベートーヴェン

弦楽四重奏曲第3番D-Dur Op.18-3

S.Yamashita, M.Hirai, T.Kubodera, M.Usuda

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